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食品新製品トレンド記事 この人とマーケティング
76年に登場した「ハッピーターン」は、“せんべい”への新たな挑戦から生まれた商品だ。それまでのせんべいではなかった“甘じょっぱい”味が楽しめる“魔法の粉=ハッピーパウダー”が話題となり、ついに今年、36年目を迎えた。
さらに今年10月には、百貨店に初のコンセプトショップを開くなど、挑戦し続ける亀田製菓の姿勢が伺える。
「ハッピーターン」の登場から『HAPPY Turn's』オープンに至るまでの一連の経緯について、米菓事業グループ 営業本部 マーケティング部長岡村利康氏に話しを聞いた。
岡村 開発当時、73年の第一次オイルショックの影響で景気の悪い時代でした。そのため、開発者らは『幸せが戻ってくるように』と願いを込めて、楽しいお菓子を開発、それが「ハッピーターン」でした。
当時の米菓といえば、塩や醤油、揚げせんべいが中心でしたが、「ハッピーターン」は欧風の甘くてハイカラなせんべいををコンセプトに開発されました。
この頃のせんべいは網で焼いていたのですが、それに対して「ハッピーターン」は鉄板でプレスするように焼くことで周りをカリカリに仕上げ、さらに膨らまないように焼成した、新しい形状のせんべいとして売り出しました。
そして、洋風のイメージを出すため、従来のせんべいにはなかった“甘じょっぱい粉”つまり『ハッピーパウダー』で味付けをしたのです。