目次
- ブランド戦略見直し イメージ統一を図る
- 素材・製法・容器に こだわったロングセラー
- ヨーグルト市場を育て 裾野を広げるために
- 「こども大使」など キャンペーン実施
1.ブランド戦略見直し イメージ統一を図る
1976年創業の小岩井乳業(株)。その“ものづくり”の原点は、小岩井農牧(株)が所有し、110余年の歴史を持つ「小岩井農場」にある。
かつては火山灰土の原野が広がっていた岩手山南麓。その不毛の原野を、同社は緑豊かな大地へと開墾してきた。その精神は脈々と受け継がれ、今もなお、畜産や乳製品のパイオニアとして、確固たる存在感を示している。
そんな同社が、昨年、“小岩井だからできること”をキーワードに、ブランド戦略を抜本的に見直し、パッケージデザインを一新した。
「これまで、個々の商品を重視するあまり、ブランドのイメージが分散してしまっていました。
しかし、食の信頼が揺らいでいる今だからこそ、お客様との確かな信頼関係を築くために、素材や品質にこだわり、安心・安全を貫いてきた小岩井ブランドをさらに強く訴求していかなければなりません」と嶋田氏。
そのためには、小岩井ブランドとして、外見を統一させるだけではなく、商品の中身に対しても“お客様と約束”をしなければならないと強調する。
「それは、カテゴリーごとの約束です。チーズであれば、醗酵バターを加えること。飲料なら生乳を50%以上使うこと。そして、ヨーグルトでは、素材に生乳をたっぷりと使い、長時間前発酵の製法にこだわることです。こうしてブランドイメージを外見と中身の両面から統一することで、小岩井として“顔の見える商品づくり”をしていきます」
そのブランディング施策は、商品やカテゴリーの枠にとらわれない横断的なものだ。
“上質で安心できる乳のおいしさ”を伝えるために、ブランド広告に加えて、消費者キャンペーン、サンプリング調査、ブランドオリジナルサイトの開設、キリングループのメールマガジンの活用など、さまざまなツールを駆使。これほどの大規模なブランディング施策は、同社では初めてだという。
