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食品新製品トレンド記事 我が社の商品開発


「わが社の商品開発」は、各食品メーカーの新製品開発経緯について、まとめたものである。 過去1年程の間に発売された商品やシリーズ(業務用を除く)の中で、特に注力している商品について市場背景、 販促活動、配荷状況、今後の方向性等詳しく話を聞いた。

日清ヨーク株式会社
「トマトの乳酸菌」

日清食品グループの、はっ酵乳・乳酸菌飲料を中核事業とする日清ヨークでは、業界初のトマト由来の植物性乳酸菌“トマトLP14乳酸菌”を使用した乳酸菌飲料「トマトの乳酸菌」を3月に全国発売(沖縄除く)した。

“トマトLP14乳酸菌”は胃酸に対する耐性が非常に強く、生きたまま腸に届くことが特徴。また「トマトの乳酸菌」はほどよい酸味が感じられる乳酸菌飲料に、31種類の野菜とリンゴ・レモンを加え、すっきりとした味わいに仕上げた“新しい乳酸菌飲料”として注目を集めている。

本品について、同社マーケティング部係長の佐藤秀樹氏に話をうかがった。

目次

  1. 生きたまま腸に届く、トマト由来の新しい乳酸菌を発見
  2. 甘さを抑えた“大人向け”な乳酸菌飲料
  3. 野菜系飲料を意識したパッケージとサイズ感
  4. バイヤーも新規性を高く評価。トマトの乳酸菌の可能性をさらに広げる

生きたまま腸に届く、トマト由来の新しい乳酸菌を発見

70年に日本で初めて飲むタイプのヨーグルトを開発・発売し、それ以後も特定保健用食品の乳製品乳酸菌飲料「ピルクル」をはじめ、さまざまな商品を通して消費者の健康をサポートしてきた日清ヨーク。乳酸菌の研究やはっ酵技術の革新により、他社にはない独自の商品開発を追求してきた。

3月に発売された「トマトの乳酸菌」は、そんな同社の独創性が形になった商品と言えよう。特筆すべきは、トマトから発見した植物性乳酸菌“トマトLP14乳酸菌”が“胃で生き残り、腸まで確実に届く”という希有な強さを持つ点だ。

佐藤氏は、「一般的に乳酸菌飲料は、“腸で力を発揮する”というイメージがありますが、実は腸に届く前に多くの乳酸菌は胃で減ってしまいます。というのも、胃酸の役割は、タンパク質の分解や食物の消化が知られている ところですが、それ以外にも細菌などの殺菌や有害物質を分解するなど、生体防御システムの役割があるのです。胃という難関を通り抜けて、本来活躍する腸にまで届く“胃酸に強い乳酸菌”が商品開発の大きな課題だったのです」と語る。

乳酸菌には植物由来、動物由来の2種類があるが、同社は厳しい自然環境や栄養分の少ない条件でも生き抜く力が強いと言われる植物由来の乳酸菌の胃酸耐性に焦点をあて、09年12月から東京農業大学と共同研究を始めた。いくつもの野菜や果物から乳酸菌を探し出し、胃酸耐性や独自の特徴、風味への影響といったさまざまな項目を満たすかどうか、チェックを行ったという。

そして4年が経った頃、すべてのチェック項目をクリアした植物性乳酸菌が発見される。それがトマト由来のものだったのだ。

「ちょうど前年がトマトブームでした。健康的なイメージも相まって商品価値は高いとして、すぐに商品化を進めていきました」と佐藤氏は話す。

新たな乳酸菌として特許も取得したが、商品化に取り組む中で、大きな壁にぶつかった。それは過酷な条件下で生き抜く力が強い菌であるがゆえに、冷蔵での保存時にはっ酵が進み、商品の酸味が上昇して風味が落ちてしまうことがわかったのだ。そこで、同社は、はっ酵を抑制する独自の技術を新たに開発し、商品化に成功した。



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