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食品新製品トレンド記事 我が社の商品開発


「わが社の商品開発」は、各食品メーカーの新製品開発経緯について、まとめたものである。 過去1年程の間に発売された商品やシリーズ(業務用を除く)の中で、特に注力している商品について市場背景、 販促活動、配荷状況、今後の方向性等詳しく話を聞いた。

株式会社ヤッホーブルーイング
「よなよなエール」

大手ビール会社とは一線を画し、エールビールと呼ばれる個性溢れるビールを次々と市場に送り込んできたヤッホーブルーイング。

世界三大ビール品評会の一つ「インターナショナル・ビア・コンペティション」にて8年連続金賞を獲得した同社の看板商品「よなよなエール」を皮切りに、豊かな香りと味わいのある商品群で、日本の画一的なビール業界に一石を投じてきた。

日本のビール市場が年々縮小の一途を辿る中、増収増益を続け、クラフトビール市場でトップシェアを誇っている。新たなビール文化の創出をめざし、ユニークな取り組みを行う同社の商品開発や販売戦略について、代表取締役社長の井手直行氏に話を伺った。

目次

  1. インターネットでの成功が流通を振り向かせた
  2. 人々の記憶に残る斬新なコンセプトとデザイン
  3. ファンの口コミというお金をかけないプロモーション
  4. 個性的にすればするほど、ヒットにつながるという法則
  5. リスクを怖れない攻めの姿勢が他社の追随を許さぬ秘訣
  6. ネット・店舗・飲食というファンづくりの好循環

インターネットでの成功が流通を振り向かせた

ヤッホーブルーイングは、96年星野リゾートの新事業としてスタート。創業者である星野佳路氏が、留学先のアメリカで飲んだクラフトビールの豊かな味わいに感銘を受け、「日本にもこういうビールを広めたい」と思ったことがきっかけだった。97年から本格的なビールづくりを開始し、ほんのり甘いコクとやわらかな苦みが特徴の「よなよなエール」を発売。当時は地ビールブームの渦中にあり、3年ほどは飛ぶように売れたが、ブームの終焉とともに、売り上げも減少の一途を辿ることになる。

井手氏は、「99年をピークに売り上げは下降し、流通で売れなくなったので自ら売るしかないと、04年からインターネットに力を入れ始めました。楽天市場には97年から登録していたものの、ほとんど活用できておらず、当時営業だった私が担当となって楽天市場での販売に全精力を注ぐうちに全国各地にファンが増え、急浮上しました。

日本でクラフトビール市場が低迷しているときに、我々一社だけが好調な売り上げを記録し、07年から7年連続で、ビール洋酒ジャンルで最も売れた店舗として楽天市場のショップオブザイヤーに輝きました。インターネットが大きな転機ですね」と語る。

 ネットで話題性を獲得したことで、SMや問屋といった一般流通が再び振り向いてきた。その一つのきっかけが、ネットで購入してファンになった人たちが、SMに“「よなよなエール」を置いてほしい”と投書をするようになったこと。営業に行っても門前払いだったが、全国各地のお客様による店舗への要望は大きな効果をもたらした。

もう一つが、インターネットで売れている地ビールということで、メディアで取り上げられる機会も増え、それを見たSMや問屋から問い合わせが相次いだことだ。

「営業はしていないのに、お客様とマスコミを通じて、流通の方から興味を持って問い合わせをいただくようになりました。日本で一番インターネットでビールを売っている弊社ではありますが、そうはいっても歴史の浅い小さな会社なので、店頭のパワーには負けてしまう。店頭でも同じように売っていきたいという目標にぐっと近付いてきました」と井手氏。

ここ2〜3年で、新たにクラフトビールがブームになっていることがさらなる追い風となり、東京を中心に、店舗での購入がきっかけでファンになる人が増えてきたという。



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