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食品新製品トレンド記事 我が社の商品開発


「わが社の商品開発」は、各食品メーカーの新製品開発経緯について、まとめたものである。 過去1年程の間に発売された商品やシリーズ(業務用を除く)の中で、特に注力している商品について市場背景、 販促活動、配荷状況、今後の方向性等詳しく話を聞いた。

株式会社フードケミファ
豆乳飲料 <いちご><爽香杏仁(さわやかあんにん)><青汁フルーツ>

空前の豆乳ブームが落ち着きを取り戻したものの、この10年間で市場規模が4倍以上にも拡大した豆乳業界。その中で(株)フードケミファ(4月1日、(株)紀文フードケミファから社名変更)は、紀文ブランドを掲げ、リーディングカンパニーとして常に業界を牽引しつづけている。

「調製豆乳」発売30周年にあたる今年も、春夏シーズンに向けて、新たなフレーバー系商品「豆乳飲料 <いちご><爽香杏仁><青汁フルーツ>」の計3品を2月23日に新発売。

酸味をきかせた<いちご>と爽やかな風味の<爽香杏仁>は若年層を中心に、また<青汁フルーツ>は野菜不足やメタボリックシンドロームが気になる男性をターゲットにして、さらなる市場拡大を狙う。

健康志向が高まる中で、豆乳の潜在的可能性はいまだ未知数だ。同社飲料事業部企画推進グループ長の大島秀隆氏に、その商品戦略と今後の展望について伺った。

目次

  1. ストローを刺すだけで気軽に飲める大豆のドリンク
  2. 空前のブームを経て市場規模16万トンへ
  3. 季節限定フレーバーでトライアルユーザー獲得へ
  4. 春夏シーズンに向けて季節の素材を使った新商品発売

1.ストローを刺すだけで気軽に飲める大豆のドリンク

紀文ブランドの調製豆乳を発売したのは、1979年。当時は、“豆乳”という言葉すらない時代。大豆の搾り汁は豆腐の原料であり、今のようにストローを刺すだけで手軽に飲めるおいしい飲料というイメージは全くなかったという。

それでは、どうして豆乳は誕生したのか。大島氏はこう語る。

「練り製品でお馴染みの紀文は、創業当時、良質なたんぱく質である魚介類を原料とした製品を中心に製造・販売していました。しかし、どうしても冬場に消費が偏ってしまいます。そこで、夏場でも良質なたんぱく質を摂ってもらえるような商品をつくろうとスタートしたのが、大豆製品のプロジェクトでした」 当初は、豆腐の商品化を考えていたが、中小企業分野調整法の規制があり、大企業は豆腐業界に参入できない。そこで、豆腐の前段階である搾り汁を商品化することとなった。

しかし、そこで問題になったのが、大豆の青臭さだ。大豆に含まれる酵素リポキシゲナーゼが油を酸化させることにより発生する臭みで、豆腐であれば独特の風味となるが、飲料にするとどうしても気になってしまう。

そこで、大学や研究機関などと協力して研究を重ね、ようやくリポキシゲナーゼを失活させる“ネオ・デオドライザー製法”を開発。試行錯誤の結果、クリーミーでおいしい調製豆乳が誕生した。

飲料事業部企画推進グループ長 大島秀隆氏


2.空前のブームを経て市場規模16万トンへ


こうしてようやく発売に至った豆乳も、最初はなかなか認知されず、売上は伸びなかった。その後、1983年になると第一次豆乳ブームが到来。さまざまな企業が参入し、40種類を超えるブランドが登場した。しかし、商品によって品質に大きな差が生まれ、玉石混合の中でブームはあっという間に終わってしまう。その後、日本豆乳協会などが中心となって、業界の底上げが図られ、豆乳市場は着実に成長していった。

そんな中で2003年に起きたのが空前の豆乳ブームだ。豆乳中の成分イソフラボンが注目を集め、02年に7万9000トンだった豆乳市場(生産量ベース)が、03年に12万8000トン、04年には19万7000トンに急成長を遂げていく。

しかし、サプリメント等によるイソフラボンの過剰摂取が問題となると、05年の21万7000トンをピークに減少に転じた。現在は約16万トンに落ち着いている。このような市場の動きについて大島氏はこう語る。

「03年のブームは、マスコミが消費をあおり、市場が過剰に反応しすぎたのでしょう。 今はそのブームが落ち着きましたが、今後は新たなユーザーを獲得しながら、市場は右肩上がりに転じると思います。そのためには、私達も市場拡大のために努力を続けなければなりません」



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