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食品新製品トレンド記事 この人とマーケティング
もちを食べる機会の増える冬季だが、家庭では食べ方がマンネリしがち。日本の伝統食でもあるもちを、もっとおいしく、たくさんの人に食べてもらいたい!と登場したのが「おもち亭」シリーズだ。
中でも「おもち亭 おもちとからめて!」シリーズは、本品をお湯で溶くだけの簡単調理で、和風デザートとしておいしくもちを食べられる。
同品の開発からマーケティングに至るまで、マーケティング部 新規・シニア・業務用チーム 主任 伊藤梓氏に話を伺った。
伊藤 当社では1999年頃から、カップ入りのお汁粉や雑煮を取り扱ってきました。もちの需要が横ばいに推移している中で、日本伝統の食材であるもちの魅力をもっと広めたいと思っていました。それには、様々な食べ方の提案が必須ではないかと考えたのです。
そこで2010年から“特製うす切りもちと具入り調味料”がセットになった「もちおかずの素」や「もちスープの素」を発売しました。この時は、もちも具材のひとつとして捉えていたため、“もち有りき”の考え方だったわけです。
しかし、もちを常備されているご家庭が多いことから、もちの入っていないタイプも求められていることに気が付きました。
そうして、2012年8月に「おもち亭 おもちとからめて <ずんだもちの素><黒みつ風味きなこもちの素>」のようなデザートタイプを投入したわけです。もちに付けるソースを提供する、つまり“もちを商品から切り離した”ことで、発想の転換ができ、同品の発売に至ったのです。
その後、2013年に発売した「おもち亭 もちスープの素」にも、もちは添付せず、現在はカップ入り商品のみ“もち入り”となっています。