home > 食品新製品トレンド記事:我が社の商品開発 > 日本酒類販売株式会社


食品新製品トレンド記事 我が社の商品開発


「わが社の商品開発」は、各食品メーカーの新製品開発経緯について、まとめたものである。 過去1年程の間に発売された商品やシリーズ(業務用を除く)の中で、特に注力している商品について市場背景、 販促活動、配荷状況、今後の方向性等詳しく話を聞いた。

日本酒類販売株式会社
「ご当地つまみの旅」シリーズ

酒類などの卸売事業を手がける日本酒類販売が、菊正宗酒造と共同開発した「ご当地つまみの旅」シリーズが好評を博している。

国内最大の酒専業卸と創業350年の伝統を持つ酒造メーカーがタッグを組んだ同シリーズは、13年1月に<酒粕漬けうずらの卵(神戸編)><塩焼き鳥(新橋編)><炙りイカ七味焼き(青森編)>の3品でスタート。同年12月に<ピリ辛さつま揚げ(鹿児島編)><ベビーホタテの醤油漬け(北海道室蘭編)>を、今年1月には<焼きチーズ(北海道北見編)><まぐろのホルモン(大分編)>をそれぞれ追加発売した。

ご当地感あふれる食材を駆使したお酒に合う本格的な味わいと、開けたらそのまま食べられる手軽さが高く評価されている理由だ。国内の酒類市場が低迷を続ける中、同商品によって市場の活性化を図りたいという狙いもある。

本品の開発背景や味へのこだわりなどについて、同社営業本部・食品事業部長の大部宏氏に話を伺った。

目次

  1. 酒のプロ同士がタッグを組み、本当にお酒に合う商品の開発へ
  2. 旅情をかきたてるストーリー性をもたせた商品づくり
  3. 菊正宗が持つ食品開発のノウハウを最大限に生かす
  4. “ついで買い”を促進する売り場づくりを提案
  5. お酒の売上に貢献できる食品で酒類市場の活性化を

酒のプロ同士がタッグを組み、本当にお酒に合う商品の開発へ

1949年の創業以来、造り手と小売業・消費者をつなぐ役割を担い、酒類卸として業界トップクラスのシェアを獲得する日本酒類販売。13年1月に発売した「ご当地つまみの旅」シリーズは、同社が手がけた久しぶりの食品となる。

同品の開発は、11年2月、顧客目線に立った独創的な商品開発を行おうと、首都圏近郊配属の営業メンバーを集めた『新商品開発委員会』を発足したことに端を発する。市場のニーズに合った商品の開発のための意見交換を、月に一度のペースで行ってきた。同年6月には食品に焦点を絞った食品開発チームを立ち上げ、このメンバーを中心にお酒の売上に貢献するような食品をテーマに検討が始まったという。

その話し合いの中で、古くからの取引先である菊正宗が独自で食品を手がけていることが話題にのぼったことがきっかけとなり、翌年2月の会合では菊正宗の担当者を含めた意見交換が行われた。ちょうどその時、菊正宗がタッグを組む食品OEM受託企業の担当者も出席したことが大きく流れを変えたという。

その経緯について、大部氏はこう話す。「両社が一緒に手がけている商品を参考にしながら、より現実的な話し合いができたことが大きかったですね。

この時、お酒に合うさまざまな商材のサンプルを持って来ていただいたのですが、OEM受託企業の味に対するこだわりを強く感じたこともぜひ一緒にやりたいと思った一つの要因でした。

余談ですが、会議室から居酒屋に場所を移し、お酒を酌み交わしながらざっくばらんに話をする中で、各地のおつまみを集めたようなご当地感あふれる商品をつくっていきたいという今後の方向性が固まりました。  何の迷いもなく、すんなりと生まれたコンセプトでしたね」

ターゲットは、日本酒を愛飲するシニア層。“首都圏在住の63才の男性で、子どもたちは独立し、奥さんと二人暮らし。旅行会社で働いていたが、退職後は奥さんと旅行三昧。いろんな土地を巡りながら、お酒と食を楽しんでいる”といった、さらに踏み込んだリアルなターゲット像を描くことで、商品の具体的なイメージをふくらませていった。



まずはログイン

会員は全情報がご覧になれます。

まだ会員になられていない方

新製品研究会 詳細はこちら


発売日カレンダー

<< 2017年10月 >>

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31