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食品新製品トレンド記事 この人とマーケティング
富士食品工業が3月1日に発売した新シリーズ「パラパッパ」は、業務用として既に味に定評のあった「タイ料理の素」シリーズを、家庭向きに提案した商品だ。
ブームのタイ料理をもっと気軽に食べてもらいたい、限定されたメニューに留まらずアレンジを楽しんでもらいたいと、汎用性を重視し幅広い消費者に提案すべく味を調えている。
同シリーズの開発背景やコンセプト、マーケティングの取り組み等について、営業サポート部 課長 江口成俊氏に話を伺った。
江口 タイ料理商品へのニーズの変化を感じ、ちょうど1年前の15年2月に業務用として「タイ料理の素 <トムヤムクン味><グリーンカレー味>」を発売しました。同品は粉末状の商品で使いやすく、さらに味への評価も高かったため、より多くの方にご提案しようと、この度の家庭用商品の発売に至ったのです。
タイ料理のメニューは多々ありますが、その中でも日本人に馴染みがあり、味をイメージしやすいメニューとして、この2品を今回はご提案しました。
他社製品にはクオリティの高い商品も多いのですが、そのためにオリジナルのメニューにしか使えない、つまり汎用性に欠ける商品が多いように感じていました。タイ料理は“メニューそのもの”というよりも、“味に注目が集まり盛り上がっている”と、我々は考察しています。そこで、同シリーズのような顆粒や味わいにすることで、「トムヤムクン」「グリーンカレー」といった特化したメニューだけでなく、さまざまな料理でも楽しんでいただけるよう仕上げることを重視しました。