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食品新製品トレンド記事 我が社の商品開発


「わが社の商品開発」は、各食品メーカーの新製品開発経緯について、まとめたものである。 過去1年程の間に発売された商品やシリーズ(業務用を除く)の中で、特に注力している商品について市場背景、 販促活動、配荷状況、今後の方向性等詳しく話を聞いた。

イートアンド株式会社
「王将 <たれ付餃子>」

自社のブランドとものづくりのノウハウを最大限に生かした商品展開で、冷凍食品業界に参入し成功している外食企業がある。餃子専門チェーン「大阪王将」など多業態を展開し、来年創業40周年を迎えるイートアンド(株)だ。

同社は「大阪王将」ブランドを生かして、生協向けの冷凍餃子からスタートし、その後、商品のラインアップを増やしながら、市販用にも販路を拡大。「特製たれ」にまでこだわった専門店の味は市場の支持を受け、今や冷凍餃子ブランドシェア2位にまで成長した。

その原動力は、ブランド力だけではない。店頭における積極的な販促活動も同社の売りだ。業界を震撼させた中国産冷凍餃子問題でも、大規模な店頭での宣伝販売作戦で苦境を乗り越え、すでに出荷販売数は前年比を越えている。冷凍食品事業を通して、「大阪王将」ブランドの認知も全国に拡大。本体の外食事業と相乗効果を生みつつある。

目次

  1. 創業40周年 人気餃子専門店の味を
  2. 具材を約8%増量 皮を改良し、焼きやすさアップ
  3. 自社の製造工場がISO9001:2000認証を取得
  4. 中国産冷凍餃子問題を乗り越えた店頭での宣伝販売大作戦
  5. 大阪王将から"イートアンド"の認知へ

1.創業40周年 人気餃子専門店の味を

昭和44年、大阪・京橋に「大阪王将」1号店を創業、業界に先駆けて餃子専門チェーンを立ち上げ、以来、餃子・ラーメンにおいて外食業界に確固たる地位を築いてきたイートアンド(株)。

「お客様の一番身近な店=餃子の美味しい中華食堂」として不変の姿勢で歩み続けてきた。大衆中華という景気に左右されない市場に独自のポジションを確立するとともに、持続する店作りを目指し、業態や商品、システムのブラッシュアップを実践し続けている。

餃子の美味しい中華食堂大阪王将。同社では、このブランドを大事に育成させている

餃子専門チェーン「大阪王将」、ラーメン専門店「よってこや」「太陽のトマト麺」をはじめ、カフェ、焼肉屋など多店舗展開している一方で、10数年前からは中食事業にも参入。現在は、市販用冷凍食品分野を着実に拡大させ、総合フードサービス業として更なる飛躍を目指している。

そんな同社は、外食企業として長年にわたって顧客のニーズを肌で感じ、ものづくりに生かしてきた自負がある。トレーディング本部営業部ゼネラルマネジャー中島康宏氏は、現在の冷凍食品業界について次のように語る。

「商品開発に関しては、各社とも『スタンダード』に重点を置くあまり、全体的にマンネリ化傾向にあります。そこで、『外食メーカー』として参入している当社は、多種業態を展開している中で培ったノウハウを活かし、違った切り口の商品作りを意識しています」。

同社の強みは、創業以来40年にわたって守り続けてきたブランド『大阪王将』だ。現在は、その認知度を生かした商品を中心に展開している。中でも売上構成比の約半分を占める餃子商品は、冷凍餃子ブランドシェアにおいて12.3%を占め、味の素冷凍食品(株)についで2位につける。

その主力商品は、お店の味を再現するのに欠かせない特製たれがついた「王将たれ付餃子」だ。具材を十分になじませ、豚肉とキャベツの旨みを引き出した。さらに、伝統の味を家庭でも簡単に再現できるようにさまざまな工夫を凝らしている。例えば大きさは、店舗の餃子が“約23g”に対し、冷凍餃子は、“約17g”と小さめだ。

「お店では、餃子は主にビールのおつまみとして食べられますが、ご家庭ではご飯のおかず。誰にでも食べやすい大きさにしました」(中島氏)。

店舗では専用の餃子焼き機があるが、家庭のコンロで同様の温度調整をするのは難しく、店舗の餃子のような“パリパリ感”を家庭で再現しにくい。こうした調理性にも配慮した。



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