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食品新製品トレンド記事 この人とマーケティング


「バルごはん」シリーズ
日本水産株式会社
商品開発センター 冷凍食品開発課
山口翔子氏、城下直子氏、山本小百合氏

女性視点で開発した妥協しない本格メニュー

2015年9月に発売された「バルごはん <パエリア仕立て>」(家庭用冷凍食品)は、日本水産として初の試みとなる女性だけの開発チーム──“女子部”によって誕生した商品だ。女性の気持ちを汲み取り商品化した同品は、想定ターゲットをしっかり捉え、計画を約3割上回る売れ行きとなった。その後<ラタトゥイユ仕立て>、今季は<濃厚ビスク仕立てのえびピラフ>を連続して投入し、シリーズ拡大に向けて順調に歩みを進めている。

女性ならではのアイデアが満載の同シリーズについて、商品開発センター 冷凍食品開発課 山口 翔子氏、城下 直子氏、山本 小百合氏に話を伺った。

目次

  1. 1.女子による女子のためのアイテム
  2. 2.パエリアでインパクト大!
  3. 3.女子の目はごまかせない!「本格」は必要条件
  4. 4.好調な配荷と評価
  5. 5.新しい販促の機会も

1.認知されているからこそ既存を大切にする

― 今回のリニューアルポイントは

山口 当社がこれまで扱ってきた冷凍米飯は、シニアや男性をターゲットにした商品が多く、一例を挙げると「具だくさん鶏ごぼうごはん」は主にシニア向け、「CoCo壱番屋監修カレーピラフ」は主に男性が召し上がっています。どちらかといえば、肉を使うなどの“ガッツリ”系や食べごたえを重視したものが主流で、女性に自分用として手に取っていただける商品は少なかったのです。また、パスタのカテゴリでは女性をターゲットにした商品が急増して売場が拡大しましたが、米飯類ではまだ女性に向けた商品は少なく、開拓の余地があると考えました。

こうした状況の中、当時の上司から「女性目線で開発してみてはどうか」と提案がありました。そこで2015年2月から、10名ほどの“女子部”による冷凍ピラフの商品開発が始まったのです。まず、どのような商品にするか? そのコンセプト作りから始まりました。トレンドを取り入れ、女性の心が躍るような商品を提供したいという思いのもと、市場の動向や流行などを突き詰めると「バル」というキーワードが浮上しました。ちょうどその頃、外食産業では食事やアルコールを気軽に楽しめる“バル”形態の店舗に注目が集まり急速に増えていたのです。

一方、『女性』に向けた商品のアィディア出しにも着手し、さまざまなものが出されました。例えば、カロリーや健康を訴求したもの、夜に食べても罪悪感のないもの、ビタミンカラーを意識したもの、グラノラを混ぜたもの等々! これらの中に、バルでの人気メニューのひとつ「アヒージョ」がありました。

今回の女子部による商品開発では、これらのアィディアやコンセプトを社内の女性によるアンケート調査で評価してもらいました。社内パネルによる官能調査は頻繁に行いますが、社内の女性によるコンセプト評価は初めてで、社内の女性社員をも巻き込んだ開発となりました。ここで「アヒージョ」を使ったメニューが最も支持されたことで、確信を持つことができました。



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