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食品新製品トレンド記事 この人とマーケティング

キリンビール(株)が、今年4月8日発売時した「キリン フリー」が好調である。本品は、アルコール度数0.00%のノンアルコールビール。当初の年間販売予定数は63万ケース(大瓶換算)だったが、約1 ヶ月後の5月には2.5倍の160万ケース、さらに8月には250万ケースに上方修正した。
ビールテイストでありながら、発酵工程をなくすという技術者の常識をやぶり、ビールがタブーだった運転者や妊産婦とを結びつけた。ビールが飲めないときの代替品として、そして、ビール味の清涼飲料水として新しい市場を開拓している。
同品が発売されるまでのいきさつや味作り、マーケティング戦略などについて、マーケティング部 商品開発研究所 新商品開発グループ 梶原奈美子氏に聞いた。
梶原 お陰さまで、160万ケースという目標が7月下旬で到達し、新たなる目標を掲げました。私たちもこれほど需要があったとはと、正直驚いています。
「キリン フリー」は、4月8日に発売してすぐに予想を上回る高い支持を受、5月上旬くらいまでは出荷調整していました。生産体制を強化して、7月頭くらいからは6缶パックやケース売りを再開しています。
本品は、350ml缶と小瓶(リターナブル瓶/ 334ml)があります。小瓶は、地球環境に配慮して繰り返し使うものを採用しているものの、戻ってくるまでに間に合わない状況に。投資をして、保有量を増やすまでになりました。
缶需要の方が半分以上ですが、小瓶がここまで出ることは、近年はなかなかないですね。
“ビールを飲んでも全く酔いたくない”というニーズは予想以上です。ビールには“酔いたいときのビール”と“酔いたくないときのビール”が存在するという認識ができました。