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食品新製品トレンド記事 この人とマーケティング


「香り箱」「うな蒲ちゃん」
株式会社スギヨ
常務取締役・開発本部長 野田實氏

ホンモノを超えるおいしさを食卓に
付加価値の高いオンリーワン商品を提供

04年発売の「香り箱」は、05年「第58回全国蒲鉾品評会」で農林水産大臣賞、さらに06年「第45回農林水産祭」で天皇杯を受賞するなど、これまでの「カニカマ」とは一線を画す、“本物を超えた”カニ風味蒲鉾としてスギヨを代表する商品のひとつだ。その食感や味わいはまさに“茹でたてのカニ”そのもの。開発には同社が抱える技能に加え、新たな技術が融和し誕生に至った。

さらに16年には資源枯渇で話題になっているウナギ蒲焼きを気軽に食べられるようにと、こちらも魚肉すり身が原料の「うな蒲ちゃん」が誕生。全国展開を目指すべく、現在は販促にも注力している。

主力製品の一つである「香り箱」等の開発に携わった常務取締役・開発本部長 野田實氏に“オンリーワン”を生み出した経緯について話を伺った。

目次

  1. 1.世界的規模を目指し開発に着手
  2. 2.味わい食感、さらに安全にも考慮
  3. 3.経験を生かした次なる商品
  4. 4.他が思いつかないアイデアでクリア
  5. 5.厳しいチェックを経て全国へ!

1.世界的規模を目指し開発に着手

― 「香り箱」開発までの経緯を教えて下さい

野田 スギヨでは当時、中国から輸入していたクラゲが手に入らなくなり、その代替品を作る べく開発を進めていました。しかし醤油等の調味料を加えるとどうしても変質してしまう。そこで試行錯誤の末、アルギン酸とすり身から作られたものを刻んだ時に、カニのほぐし身の食感に似ていることに気が付きました。これが「カニ風味蒲鉾」の誕生となりました(74年)。

そして健康志向の高まりにより米国のSMに初めてスギヨのカニカマが流通、マーケットを席巻しました。量産体制を整え、さらに90年に繊維が葉脈状に左右に分かれている「ロイヤルカリブ」という評価の高い商品が投入されました。それでも本物に比べてジューシーさやプリプリした食感には至っていませんでした。そして97年、スギヨに入社し開発責任者としての任務が与えられ、社長から「本物を超えた商品を」と命題が課せられました。

2000年代に入り、『開発型企業を目指す』という経営方針のもと、研究開発部門の人材と機能の充実が図られました。これまで積み重ねられた歴史と技能の累積に、学術的技術者が合わさることで、一貫した商品開発を進めることになりました。こうして04年、「香り箱」の開発PJが立ち上がりました。

 


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