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食品新製品トレンド記事 我が社の商品開発


「わが社の商品開発」は、各食品メーカーの新製品開発経緯について、まとめたものである。 過去1年程の間に発売された商品やシリーズ(業務用を除く)の中で、特に注力している商品について市場背景、 販促活動、配荷状況、今後の方向性等詳しく話を聞いた。

株式会社木村屋總本店
「シンプルパン」シリーズ

同社の創業は、明治2年までさかのぼる。文明開化の波が訪れ、パンが親しまれ始めた矢先の明治8年、明治天皇に初めて「酒種あんぱん」を献上した。

「木村家」屋号で銀座名物となった「あんぱん」の伝統を守りながら、1930年に現在の株式会社木村屋總本店に改組。ホールセール部門でも、1981年にはふっくらと口溶けのよい「むしケーキ」で大ヒットを飛ばした。

近年も様々なラインアップを広げる中、今年2017年、乳化剤やイーストフードを使用せず、自然な味わいに仕上げた「シンプルパン」シリーズが快進撃を続けている。3月に新投入された第一弾の「ブリオッシュ風クリームパン」は、当初の売上目標 である月間11万個、月商800万円を大きく上回る、販売数量25万個、月商1800万円を記録。それを受け、同シリーズは、4月に「チョコとアーモンドのパン」、7月には「ブリオッシュ風チョコクリーム」「明太チーズ」「オレンジとレーズンのパン」 とラインアップを拡充。

上半期の売上拡大に寄与した、この「シンプルパン」シリーズの開発秘話を、ホールセール事業本部開発部兼購買部の杉山昭彦統括部長に聞いた。

目次

  1. 引き算ではなく原点回帰。シンプルな材料で作り上げたパン
  2. 品質劣化を防ぐために素材の組み合わせも試行錯誤
  3. 素朴な味わい、風味のよさに自然と支持が集まった

引き算ではなく原点回帰。シンプルな材料で作り上げたパン

「シンプルパン」シリーズは、マーガリン、ショートニングを使用せず、バターを使用することで味わいのあるパン生地にし、乳化剤、イーストフードを使用しないことでできる限り自然な味わいに仕上げた点が特徴。

乳化剤やイーストフードといった添加物を“使用しない”ことがセールスポイントであることは確かだが、商品開発は決して、“使わない”引き算から出発したわけではなかった。

それについて、杉山昭彦氏は以下のように語る。

「おいしさを追究するうえで、通常は、何か新しい素材を使ったり、味を加えるという試行錯誤をしますが、一度、パンの基本に立ち返るところから始めてみたのです。パンは元来、小麦粉と水と塩といったシンプルな材料から出来ているもの。その基本に立ち返って作ってみたら、素材本来の味が生きたおいしいパンができました。マーガリンやイーストフードを使わないで作るにはどうしたらよいか?という引き算から始めたわけではなく、原点回帰がベースなのです」



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