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食品新製品トレンド記事 この人とマーケティング
2016年に発売された、美しいルビー色が特徴の「鍛高譚R」。17年はしそ焼酎「鍛高譚」が発売から25周年を迎えるのに先 立ち、投入された新ブランドだ。焼酎はもとよりアルコール飲料の若者離れが進む中、市場活性化も見据えて“しそ香るお酒”の新たな魅力を伝えるべく、また現代の新製品には欠かせない『SNS映え』も意識した商品作りが「鍛高譚R」にはなされている。
「鍛高譚」の開発から「鍛高譚R」誕生、25周年に向けた販促等について、営業本部 新商品開発センター 近井智行氏に話を伺った。
近井 1992年12月に発売されたしそ焼酎「鍛高譚」は、北海道白糠町(しらぬかちょう)の一村一品運動から始まりました。同町の特産である赤シソの中でも厳選された香り高い赤シソは、「鍛高譚」のために栽培されている希少な品種で、契約農家が特別に栽培しています。一般的な赤シソと比較して背が高く、葉の大きさも香りも段違い。この葉を一株一株丁寧に収穫し、気温や室温を見計らいながら時間をかけて乾燥させているのです。
当初は地産地消に留まっていたものの、道内の空港で土産として扱われるようになったことをきっかけに話題を呼び、全国区に広がっていきました。全国展開当初は料飲店でのみ扱われていましたが、焼酎ブームから口コミで鍛高譚が広がり、お客様の要望により流通でも扱われるようになりました。