目次
- 「もつ鍋」「キムチ鍋」発売するとブーム到来!
- 予想を超えた鍋つゆ市場の広がり
- カレー鍋に続け!新味の「チーズ鍋」を提案
- キャンペーン実施でブランド力を強化
1.「もつ鍋」「キムチ鍋」発売するとブーム到来!
株式会社ダイショーは1989年に鍋つゆ「京の茶屋 博多水炊きスープ」の発売を皮切りに、鍋の王道ともいえる「両国ちゃんこ鍋スープ」を、そして1991年には「博多もつ鍋スープ」を発売してきた。今や鍋の定番ともいえる「もつ鍋」だが、当時はまだ博多に根付いていたローカルフードのひとつだった。
当時、同社創業者の金澤俊輔氏が“安くておいしいものを全国に広めたい”ということから商品化されたのが、ストレートタイプの鍋つゆ「博多もつ鍋スープ」だ。 佐藤氏は「『博多もつ鍋スープ』は全国発売したものの、まだ、鍋自体の知名度が低く、九州地区の売れ行きが中心の商品でした」と話す。
しかし翌年に、第1次「もつ鍋」ブームが到来したことで、状況は一変。ブームと比例するように全国で「博多もつ鍋スープ」の売上が一気に伸びたという。
「ちょうど博多のもつ鍋専門店が東京に進出したことで、これをきっかけに『もつ鍋』の存在が全国に広まりました。と同時に、すでに商品が店頭に並んでいたので、店には行けないけれども『もつ鍋』を食べてみたいという消費者の要望に即対応できました」(同氏)。
その後、「もつ鍋」ブームが落ち着き始めた1994年には、松本洋助・現社長の提案でかねてから商品開発を行なっていた「キムチ鍋スープ」を発売。
「当社はもともとは焼肉店から始まった歴史があり、その流れのなかでキムチを使った鍋つゆの開発に着手していました。『キムチ鍋スープ』発売にあたり、従来の鍋つゆと比べ個性的だったせいか、なかには否定的意見もあったようです」(同氏)。
しかしその後、今度は唐辛子など辛い食品が注目されたことで「キムチ鍋スープ」も一気に知名度が広まった。今や鍋つゆ市場では一番シェアのある商品へと成長した。 「商品を発売するとブームがやってきて、商品が売れるという流れが自然に生まれたのです」と佐藤氏は説明する。
