日本食糧新聞社・ 新製品研究会に寄せられた情報を元に作成した食品の新製品に関する総合データサイト
home > 食品新製品トレンド記事:この人とマーケティング > キユーピー「サラダソルト」シリーズ
食品新製品トレンド記事 この人とマーケティング
今年、日本初のドレッシングを発売してから60周年を迎えたキユーピーは、昨今のトレンドを捉えた新しい野菜の楽しみ方を訴求すべく、素材本来のおいしさが楽しめるサラダ用調味料「サラダソルト」を2月に発売した。順調に配荷も進み、流通・消費者からともに注目を浴びる同品は、年間3億円(シリーズ計)の売上目標を掲げている。
シンプルがゆえに細部にまでこだわった同品の開発からマーケティングにいたるまでを、家庭用本部 調味料部 ドレッシングチーム 林孝昌氏に話を伺った。
林 今年は当社が日本初のドレッシングを発売して60周年を迎え、一層の啓蒙活動を進めていくなかで、あらためて野菜と向き合い、サラダの魅力を提案する機会を得ました。
数年前はシーザーサラダやコブサラダなど、サラダのトレンドと味付けのトレンドに合わせた提案をしてきましたが、直近では野菜本来の味を引き出すアプローチに着目しています。実際に消費者の中にも新鮮な野菜の味を求め、昔ながらの自然な青臭さや味の濃さを、シンプルに味わいたいと思う人も一定層います。
また、塩やオリーブオイルなどの専門店も増えたことで、シンプルにカラダにいいものを食べたいと思う方も多くいらっしゃいます。特にこうした傾向はオシャレでナチュラルなものに興味を持ち、トレンドに敏感な30〜40代女性に見られ ます。
当社が強みとしてきたドレッシングの購入層は比較的年齢が高めというデータもあります。そこで次世代への提案という意味も込めて今回の「サラダソルト」が誕生しました。