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食品新製品トレンド記事 この人とマーケティング
2017年に生誕30周年を迎えた「チキチキボーン」。食べたことがある人も多いだろう。「子どものころにお弁当に入っていた!」という声も聞こえてくるくらい、私たちの食生活にも定着している商材だ。
一方で、当時を知る年代は30年の月日を経て中〜高齢を迎え、20〜30代の若者には馴染みがない商品という懸念も同社は抱えていた。そうしたことから、若者へ訴求するためフレーバー展開やSNSを駆使したマーケティングにも注力している。当時の誕生経緯から昨今の販促について、加工事業本部 デリ商品事業部 コンシューマ商品部 東京販促課 主査 福田勝徳氏に話を伺った。
島田 1980年代当時、鶏肉を使った料理といえばもも肉のから揚げは一般的でしたが、骨まわりの肉──いわゆる骨付きの手羽中は、今でこそおいしいとされていますが、そのころは需要がありませんでした。
しかしこのおいしさに着目しないのはもったいないと考えた我々は、1984年に業務用商材としてスパイスを利かせた「チキンスティック」を発売しました。この商品が大変好評で、ぜひ一般消費者でも購入できるようにしてほしいという要望があり、87年「チキチキボーン」と品名を変更して誕生させました。
かつてないスパイシーな味わいで、新しい弁当商材として注目され、飛ぶように売れたという話を聞いています。その頃の家族構成も大所帯が多かったので、1㎏の大容量で提案する店舗もあったようですよ。
以降は<レモン風味><青のりごま風味>、「わいわいチキン <スパイス風味>」などフレーバー展開も行い、中でも<レモン風味>は特に北海道と九州で人気の高いフレーバーで今も継続して投入している商品です。