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食品新製品トレンド記事 この人とマーケティング
『口内フローラ』という言葉をご存知だろうか。聞き慣れない方も多いかもしれないが、『腸内フローラ』といえばイメージが繋がるだろう。実は口内にも無数の細菌からなる『口内フローラ』というものがあるのだ。それに着目し、腸よりも手前にある、カラダの入り口から細菌バランスを調えることで、健康な毎日を提案したいと開発されたのが、オハヨー乳業の「ロイテリヨーグルト」だ。
2017年9月に関東エリアで発売されると、その可愛らしいパッケージデザインや、特に健康に気遣う消費者から注目され、全国展開への期待も高まり、ついに19年3月5日、発売エリアが全国へと拡大。これまで以上に商品の特徴が分かりやすく伝わるよう工夫がなされている。
開発に対する当時の経緯や同社の姿勢、そしてこの度のエリア拡大に至った経緯等、マーケティング戦略本部 カテゴリー戦略3部 部長 阿部克也氏に話を伺った。
阿部 健康寿命を延ばしていきたいという思いがある中で、当社の強みでありドメイン事業の中で何ができるかを考えると、乳酸菌を使ったアイテムであり、ヨーグルト製品が切り口になります。そこで着目したのが、食品を最初に摂り入れる『口』でした。口内を切り口に、カラダ全体を健康にしていこうという考えから、それに適した「ロイテリ菌」を使った口内フローラを整える製品の開発に、発売の1年ほど前から着手することになったのです。
当初完成した商品にも、“お口をベースにしてカラダ全体を健康にしていきましょう”という会社としてのメッセージが込められ、「お口から、カラダのこと。」とパッケージに記載していました。