目次
- チゲを前面に押し出したこだわり
- 多少の手間をかけてもより本格派の味を求める人に
- 野菜や魚介使ったユニークな鍋を提案
- 食後のシメも大切な要素
- 新しい鍋を求める消費者のニーズつかむ
1.チゲを前面に押し出したこだわり
「韓国・朝鮮の食文化を日本の人々に伝えたい」─1979年、創業者の熱い想いから食品市場に参入したモランボン。その企業スタイルは今も変わることない。
拡大傾向にある鍋つゆ調味料でも、同社では一貫して「チゲ」(韓国語における鍋物料理という意味)という言葉を使い、本場韓国の味わいが出るよう努力してきた。
しかし、「消費者にとって“チゲ”=“辛いキムチ鍋”を指しており、チゲが持つ本当の意味が伝わっていないのではないかという不安が常にありました。チゲ本来の意味を伝えるにはどうしたらいいかという課題もあり、今回の商品開発はここからスタートしました」と齊藤氏は振り返る。
韓国のチゲをどういう形で提供しようかと考えた際、キムチチゲを変化させても新鮮味が感じられない。辛いだけがチゲではないのだから。
実はこれまでもごま味噌チゲ、コチュジャンチゲなどを発売してきたが、思うように浸透してこなかった経緯があった。
そこで昨今の鍋つゆ市場を見回してみれば、カレー鍋やコラーゲン鍋など新感覚の鍋で盛り上がっている。ではいっそ“鍋”にこだわる必要性はないと考え、韓国のスープ文化を日本人に受け入れられやすい鍋という形で提供する、「ユッケジャン」のスープを“鍋という形式”で食べるというコンセプトを立てた。
「ユッケジャンは外食で食べることはあっても、自宅ではなかなか作らないという点も新鮮と思った」(齋藤氏)という。こうして「ユッケジャンチゲの素」を開発。
「ユッケジャンは辛いし赤い。心も身体も元気になれる、パワーのあるイメージのチゲとして認知してもらえたら嬉しいです」(同)。 さらにラインアップ的に、ユッケジャンチゲと対になる商品として“癒されて元気になる”を演出した、白湯鶏ガラベースの「薬味白湯チゲの素」も同時発売した。
サムゲタンやコムタンスープなど、韓国には優しい味のスープを作る文化もある。味・効能・見た目で相反する2品を店頭に並ばせようという意図があったようだ。
商品開発部商品開発課
主任 齊藤まゆみ氏 |
広報室
主任 石川弥々氏 |
