home > 食品新製品トレンド記事:我が社の商品開発 > 神州一味噌株式会社


食品新製品トレンド記事 我が社の商品開発


「わが社の商品開発」は、各食品メーカーの新製品開発経緯について、まとめたものである。 過去1年程の間に発売された商品やシリーズ(業務用を除く)の中で、特に注力している商品について市場背景、 販促活動、配荷状況、今後の方向性等詳しく話を聞いた。

神州一味噌株式会社
「パパッと味噌パウダー」

1662年、長野県上諏訪の地で酒造業として創業し、350年以上もの歴史を誇る神州一味噌。その老舗味噌メーカーが、2019年3月、だし入り味噌をそのままフリーズドライにした「パパッと味噌パウダー」と「パパッと味噌パウダー 詰め替え用」を新たに発売した。また9月にはパッケージのみデザイン変更も予定している。

溶けやすいパウダー状の味噌が、片手で簡単に振りかけられる形態で、ペースト状では調理しづらい炒め物やサラダなどのメニューにも手軽に利用できる。同品によって、育児や仕事に忙しい主婦層の時短ニーズを満たし、昨今縮小している味噌市場に、“粉末味噌”という新たなカテゴリーを確立したいと意気込んでいる。

同品の開発の背景や狙い、販促計画などについて、マーケティング本部・本部長の馬場通和氏、商品企画部・次長の堀和憲氏、横田菜摘氏に話を伺った。

目次

  1. 味噌市場に新風を吹き込む、ボトル入りの粉末味噌
  2. 味噌をそのままFD化。溶けやすさと使いやすさが抜群
  3. 日常的に使いたくなる、徹底的にこだわった使い勝手とデザイン
  4. 味噌の枠を超え“新しい調味料”として定着させていきたい
  5. 子どもと一緒に楽しめることが、定番化につながっていく
  6. 液体味噌に続いて、新たなカテゴリー化を目指す

味噌市場に新風を吹き込む、ボトル入りの粉末味噌

神州一味噌は、味噌の醸造を開始してから100年の節目となる2016年、サッポロホールディングスの傘下に入り、味噌メーカーとして新たなスタートを切った。以来、サッポログループの研究所と連携し、時代のニーズに合わせた新たな商品開発を加速している。

そんな中、今年3月に発売された「パパッと味噌パウダー」は、縮小を続ける味噌市場に新風を吹き込む商品として、同社が特に力を入れている新アイテムだ。料理の度に冷蔵庫から出すことや溶かすことが面倒、といったペースト状味噌への不満を解消し、味噌汁だけでなく、幅広い料理に手軽に利用できる“新しい調味料” として位置付けている。

同社として初めての加工食品の開発となるため、まずは製造機の調達が必要だった。しかし、世間では前年にようやくレトルトカレーが発売されたばかり。レトルト食品自体が珍しく、製造機も世の中に出回っていなかった時代だった。

同品の開発の経緯について、堀氏はこう語る。

「近年の味噌市場を見ると、ペースト状味噌は元気がなく、少しずつ市場が縮小しています。味噌は日本人ならば食べ慣れた味なんですが、使い方としては味噌汁がほとんどで、それ以外の料理にはあまり使われていません。単身世帯や子育てを終えたシニア世帯の増加など家族構成の変化や、パン食が増えたことなどにより、味噌汁を家族で飲むというシーンが少なくなっていることが、市場低迷の大きな要因と考えられます。

我々としては、もっといろんな料理に使ってもらいたいのですが、溶けにくかったり、計量しにくかったりと、使い勝手に課題があるのも事実。

そこでこれらの課題を解決しながら、簡便性と汎用性を追求し、すぐに溶けて、片手で振りかけられて、料理の幅が広がるような新製品を開発しました。この商品をきっかけに、味噌のおいしさを再認識していただき、より多くの人にもっと味噌を日常的に使っていただきたいという思いがあります」

ターゲットは子育てや仕事に忙しい20代後半から40代前半の主婦。“手早く簡単にできる料理のレパートリーを増やしたい”とい うニーズが高まる中、毎日の料理に無理なく利用してもらえるような形態を追求した。

「パパッと味噌パウダー」ブランドサイトはこちら



まずはログイン

会員は全情報がご覧になれます。

まだ会員になられていない方

新製品研究会 詳細はこちら


発売日カレンダー

<< 2019年11月 >>

1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30