home > 食品新製品トレンド記事:この人とマーケティング > 「きざみ」シリーズ


食品新製品トレンド記事 この人とマーケティング


「きざみ」シリーズ
エスビー食品株式会社
マーケティング企画室 商品企画ユニット
チーフ 大町政幸氏

生鮮の不便・不満の解消で、チューブ香辛料に新たな市場

チューブ入り香辛料市場伸長の牽引役を担っている、エスビー食品の「きざみ」シリーズ。同シリーズは、<パクチー><青じそ><ゆず>と展開し、3月に新アイテム<ねぎ塩>を発売。益々の広がりをみせ、これまでの“チューブ入り” 調味料の概念を覆し、新たな薬味の文化を創出した。<青じそ>は、日本食糧新聞社制定、『平成30(2018)年度第37回食品ヒット大賞』一般加工食品部門で優秀ヒット賞も受賞した大ヒット商品だ。

今回は、「きざみ」シリーズの企画開発およびマーケティングについて、エスビー食品 マーケティング企画室 商品企画ユニット チーフ 大町政幸氏に話を伺った。

目次

  1. 1.生鮮から加工食品へのシフトで市場拡大
  2. 2.ポイントは“料理のアクセント”
  3. 3.二律背反の開発経緯
  4. 4.消費者のSNS投稿から用途の多様さに気付く
  5. 5.“素材のチャンス”を追求しさらなる使いやすさを

1.生鮮から加工食品へのシフトで市場拡大

―チューブ入り香辛料市場の現状を教えてください

大町 同市場は伸長を続けています。ショウガやニンニクは生鮮を好んで使われる方ももちろんいますが、すりおろす手間やニオイが気になるなどの不満を感じる方も多数いらっしゃいます。

これらのお客様の不便や不満から、生鮮から加工食品へシフトが進んだことが市場拡大の原因と考えられます。また、 “ちょい足し”“味変”“万能”が求められ、瓶には瓶のよさがありますが、開け閉めの手間やスプーンの用意などが必要となり、そういった点でもチューブ入りは時短や簡便のニーズに合っているようです。

―なかでも「きざみ」シリーズが話題となっていますね

大町 05年に「柚子こしょう」のチューブを発売し、その売行きから、これまでの定番であるワサビ、ショウガ、カラシ、ニンニクの四種類以外の素材にもチャンスがあることに気付きました。

その後「もみじおろし」など、生鮮素材をチューブにした商品が根付いていくなかで、私の前任者が17年2月に「きざみ」という形態で<パクチー>を発売しました。ちょうどパクチーがブームにな っていましたが、パクチーは主に外食用途が中心で、家庭で食べるには購入できる機会も少なく価格も高い。そういったものを手軽に使ってもらうため<パクチー>を発売したところ、トレンドに乗ったことと嗜好性の高さが注目され、ヒットしました。

―その後どう展開していったのですか?

大町 <パクチー>の企画段階では、次の展開は計画されていませんでした。想定以上に好評を得たことを鑑みて、これはイケるとなった時点が、私が前任者から引き継ぐタイミングでした。好みや嗜好が分かれる<パクチー>とは視点をずらし、色々なお客様に使って頂けるもので、何がチューブにできるのかと小売店の生鮮売場を観察していたところ、“青ジソ”が目に留まりました。

安いけれど余らせてしまうことも多いということに気付き、ここに今までにないチャンスがあるのではと思いました。早速モニター調査したところ、やはり青ジソの不満点は「余らせてしまう」「日持ちがしない」「量が多すぎる」という声が多数でした。これが<青じそ>商品化のきっかけで、その後の<ゆず>も、皮を刻む手間を省いた上に通年で使えることに着目し、好評を得ました。

 
「きざみ」シリーズ


まずはログイン

会員は全情報がご覧になれます。

まだ会員になられていない方

新製品研究会 詳細はこちら


発売日カレンダー

<< 2019年12月 >>

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31