目次
- 始まりはピーナッツバターソントン70余年の歴史
- 「ポテトースト」商品開発の道のり
- パンをおやつに食べてもらう工夫
- 親から子、世代をつなぐ商品展開を
始まりはピーナッツバターソントン70余年の歴史
ソントンの原点、それは「ピーナッツバター」である。時代は第二次世界大戦前。当時、日本人の栄養不足を改善するために栄養価の高いピーナッツバターを製造していたJ・B・ソーントンというアメリカのキリスト教宣教師がいた。彼の活動に感銘を受けたのが、同社の創業者、石川郁二郎氏である。ソーントン師からピーナッツバターの製造技術を譲り受けた石川氏は、ソーントン師の名前を頂戴し、1950年にソントン工業を設立した。
その後、家庭向けのピーナッツクリームやジャムを始め、例えばチョココロネの中に詰めるチョコクリームのような、製菓・製パン用のフィリングなどを、製パン市場や喫茶などの外食市場向けにも展開。
中でも、家庭用の食品として1960年に誕生した「ファミリーカップ」シリーズは、リーズナブルな価格と品質の高さから、老若男女を問わず、60年近く愛され続けている同社のロングセラー商品だ。
他にも、パンに塗ってから焼くタイプの「シュガートースト」シリーズや、ふんわりなめらかな食感が特徴の「パンにぬるホイップクリーム」シリーズなど、実に様々な“パンのお供”を展開し続けている。
