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食品新製品トレンド記事 この人とマーケティング


「ひろし」
三島食品株式会社
営業本部 企画 重野敦史氏

「広島菜」の認知拡大を目指し
コミュニケーションツールのひとつにもなったふりかけ

「ゆかり」「あかり」「かおり」「うめこ」と、まるで人物名のような商品名がついた三島食品のふりかけに、新たに“男子”が誕生した。その名も「ひろし」。同品は三島食品本社が位置する広島の特産品であり、「日本三大漬菜」のひとつである“広島菜”を原材料に用いることで、「日本三大漬菜」として周知されている“高菜”“野沢菜”に並ぶ漬菜として、認知を図っている。

過去にも広島菜を使った商品は発売するものの定着には至らなかったが、“三度目の正直”で誕生した同品はSNSも後押しし爆発的なヒット商品へ。今や広島菜大使(自称)としても活動中だ。だが一方で、食卓への出現シーンにいまだ課題があるという。開発経緯から個性的な販促、さらに今後の展開に至るまで、営業本部 企画 重野敦史氏に話を伺った。

目次

  1. 1.人と人とのつながりを大切にしたい
  2. 2.認知向上を視野に“鶴の一声”で誕生
  3. 3.素材を生かした丁寧な商品作り
  4. 4.消費者をうまく巻き込んだ販促が奏功
  5. 5.食卓への登場シーンも提案

1.人と人とのつながりを大切にしたい

―かねてより発売中の「ゆかり」や「あかり」など、なぜ人名を意識した展開なのでしょうか

重野 元々、人名を意識して商品名にしたわけではないのです。最初に発売した「ゆかり」ですが、“ご縁”と色から命名しています。ご縁(えん)の“縁”は「ゆかり」とも読みますので、人と人のご縁やお客様とのご縁を大切にしたい思いから「ゆかり」と命名しました。そして、老若男女や小さなお子様にも覚えていただきやすいように、ひらがなで表記しています。漢字だと直線的ですが、ひらがなだと丸みを帯びてやさしく親しみやすく感じていただけると思いました。

さらに、古今和歌集で謳われている中に紫色とご縁を詠った詩があるのですが、ご存知でしょうか。

「紫の ひともとゆゑに 武蔵野の 草はみながら あはれとぞ見る」

意味は、「むらさき草が一本咲いている。と言う(縁)だけで武蔵野の草花が、皆愛おしく(身近に)感じてしまう、というものです。『縁』のあるもの、『ゆかり』のあるものとして、むらさき草が詠われているところから、「ゆかり(縁)の色」は、『紫色』を言うようになりました。

現在、人の名前で『紫子』と書いて「ゆかりこ」と読む方もおられます。三島食品では、赤しその名前を考えたとき、商品の色が紫色であることと、皆様との“ご縁”を大切にしたいとの思いから、「ゆかり」と命名しました。



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