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食品新製品トレンド記事 この人とマーケティング
2017年に大幅リニューアルを遂げた「黄金の味」だが、その後も購買層拡大に向けて20年に<さわやか檸檬>、21年に<旨にんにく>と新製品を投入してきた。コロナ禍で自宅時間が増えた今、家族で焼肉を楽しめる時間の余裕もできた。そこに着目し、21年11月には「おうち焼肉」をもっと楽しむための販促として異業種とコラボし、自宅で焼肉をする際に悩みとなる「ニオイ」対策を紹介。さらに、3月第4土曜日の「焼肉開きの日」に向けたさまざまな施策も行っている。
そこで今回は、新製品の誕生経緯に加え、シリーズ全体の販促について、商品開発部 商品開発2課長 石井敦史氏に話を伺った。
石井 「黄金の味」は『フルーツベースの焼肉のたれ』という大きな価値を持つ商品で、原料の1/3に国産リンゴを100%使用しています。業界でも“フルーツベース”の焼肉のたれは他になく、唯一無二の商品です。
17年のリニューアルの際には、すでに新しいテイストの商品を発売しようという構想はありました。ただこの時は大幅な刷新をしたので、まずはしっかりと<甘口><中辛><辛口>を訴求しよう考え、<さわやか檸檬>の投入はタイミングを見計らっていました。
17年のリニューアル時に消費者の動向や時代の流れを調査したところ、既存の3テイストでは取り込めていない消費者層がいることを再認識しました。「黄金の味」の特徴であるフルーツ由来のとろみが「とろっとしていて濃厚すぎる」といったご意見や、「ニンニクが強い」「たれは使わない」等といったご意見もありました。そうした消費者に向けて「黄金の味」のよさをしっかりと伝え、新たな消費者を取り込む施策として<さわやか檸檬> を発売しました。