home > 食品新製品トレンド記事:この人とマーケティング > 「鮮度の一滴」シリーズ


食品新製品トレンド記事 この人とマーケティング


「鮮度の一滴」シリーズ
ヤマサ醤油株式会社
東京支店 営業本部マーケティング部 MD推進室長 藤村功氏
同部 商品開発室統括 嶋田隆氏

新鮮な醤油のおいしさを伝えていきたい

開封後も醤油が空気に触れることを防ぎ、70日間鮮度を保つという画期的な商品が登場した。江戸時代創業以来、現在12代365年目を迎えたヤマサ醤油株式会社が、昨年8月に関東限定発売した「鮮度の一滴<特選しょうゆ>」である。

パウチ入りの新容器は、醤油のおいしさや使いやすさをとことん考え抜いた。今年2月からは、新発売の<減塩しょうゆ>と<味やわらか丸大豆しょうゆ>とともに全国に拡売し、広い年齢層に受け入れられている。発売約半年で全国出荷累計が100万本を突破し、500ml醤油市場ではトップレベルに到達したという。

同シリーズが発売されるまでのいきさつや商品の特徴について、東京支店 営業本部マーケティング部 MD推進室長 藤村功氏と同部 商品開発室統括 嶋田隆氏に聞いた。

目次

  1. 1.酸化との戦い
  2. 2.鮮度の高さを示す“赤い”醤油を保ちたかった
  3. 3.細部までこだわった容器
  4. 4.料理に合わせた使い分けの提案も

1.酸化との戦い

― 開発のきっかけは?

藤村 私は3年前まで商品開発に携わっており、商品開発担当になった19年前から、いつか酸化しない醤油を開発したいと思っていました。醤油が最も劣化するのは酸化です。開封後には、容器の空いた空間に酸素が入ることで、酸化が始まってしまいます。

7年前(03年)、プラスティックの蓋を醤油に浮かべれば空気に触れないのではないかと考えました。“落とし蓋”のようなものです。

当社の醤油研究室で試験をすると、“効果あり”という結果。商品化を考えましたが、捨てるときのことを考えると、中の“落とし蓋”を容器と同じPET樹脂にする必要があります。ところが、PET樹脂の蓋にすると、醤油に浮かばず、沈んでしまうのです。

では、浮くようにと空気玉を挟んだ2枚板のような蓋で試作したところ、これは大成功。しかし、それをペットボトルの容器に入れるのが大変な上に、機械の開発費や原料費などのコストにあわず、最終的には断念せざるを得ませんでした。

“落とし蓋”は商品化には至らなかったものの、試行錯誤したおかげで、酸化しない容器は有効であるという確証がもて、何らかの形で実現化したいと商品開発も醤油研究室も気持ちの共有ができました。



まずはログイン

会員は全情報がご覧になれます。

まだ会員になられていない方

新製品研究会 詳細はこちら


発売日カレンダー

<< 2017年5月 >>

1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31