1.スープ事業の黎明期から成長期まで
新生「じっくりコトコト」シリーズ。
その中身はもちろん、パッケージも一新された。マグカップにロゴの印象的なデザインが冴え、店頭でもすぐ目につくので、リニューアルにお気づきの方も多いかもしれない。
ここには、普段使いしたくなるような親近感が演出されている。また、“濃厚とろ~り。そのうえなめらか。”など、商品特性をストレートに伝えるシンプルなキャッチコピーを大きく配した手法も目新しい。
そもそも、レモン、コーヒー飲料の製造販売でもおなじみのポッカコーポレーション。
「当社が自動販売機(ホット/コールド機)を開発したのは73年のこと。その後も、ホットでも販売できる商品を数々開発してきました。スープ事業の歴史はそれにともない、缶スープの販売を開始した80年にまでさかのぼります」と丹伊田氏は説明を始める。
翌81年、家庭用の粉末箱入りタイプのスープを発売し、本格的に市場参入。そして、84年に、クルトンの入った「元気であいさつ」という主力ブランドを誕生させた。また88年には、お湯で戻せるフリーズドライのコーン粒を入れるという、当時では珍しい手法により注目も集めた。
バブル景気に沸く90年代初頭にはパン食が浸透。値段が高くても質のよい、洋食に合うものが求められるようになった経緯がある。
丹伊田氏は、「しかしながらインスタントスープ市場には、手軽な子どもの朝食向け商品が多く、舌の肥えた大人が楽しめるものがなかったのです」と語る。
