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食品新製品トレンド記事 この人とマーケティング
2008年に導入されたメタボ検診をきっかけに、健康への関心がこれまで以上に高まってきた。脂肪ゼロ、カロリーオフなどさまざまな商品が市場に出回っている。主食であるご飯でカロリー調整が可能な「マンナンヒカリ」は、08年より特別用途食品を一般食品に変えて販売を開始した。
こんにゃく精粉等を原料とした新しい米つぶ状の本品は、お米と合わせて炊くだけという手軽さ、ご飯のカロリー25~30%カット、さらには女性に嬉しいたっぷりの食物繊維が特徴。今では多くの企業から新製品共同開発のオファーがきている。
「マンナンヒカリ」の開発されたいきさつや販促活動、今後の戦略などについて、営業本部 食品事業部食品製品部 マンナンヒカリ担当PM 高島靖男氏に伺った。
高島 90年代、ニューヨークでダンベルを持ってウォーキングをしている女性を見かけたのがきっかけです。それまでの日本では病気に対する「予防」という発想はなく、薬で治療することが当たり前の世界でした。しかし、その女性と出会い、これからは「予防の時代」であると考え、食品を通した「予防」を思いついたのです。日々の生活に取り入れられるものは何か、と考えた時に思いついたのが、日本人が毎日のように食べる「お米」でした。
販売当初は特別用途食品として厚生労働省から認可されており、病態食としての需要が主でした。08年から導入された特別検診制度、いわゆるメタボ検診により認知度が高まり、一般食品として販売を開始しました。CVSのお弁当等に採用されたことも注目を集めた要因のひとつです。