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食品新製品トレンド記事 この人とマーケティング
昨今話題の蒸し鍋。外食での蒸しメニューの増加やさまざまな調理器具、レシピ本をきっかけに、“蒸す”調理法に注目が集まっている。
蒸すことでたくさんの野菜を、栄養素も逃さずに摂取できるのだが、家庭で食べる際には“ポン酢”や“ごまだれ”といった定番の味が主流である。
これに着目した同社が、よりおいしい食べ方を提案しようと、今回発売したのが「蒸し鍋のたれ」。家庭では出せない、これまでにない二つの味を市場に投入することで、新たな楽しみ方を食卓に届け、蒸し鍋メニューを市場に定着させようと試みている。
同品の開発に携わった家庭用商品開発部 商品開発課 金子希氏に、開発のきっかけや取り組みについて話を聞いた。
金子 当社では、常に新しい価値をお客様に提供し、市場に新たなカテゴリーを作り上げるような商品開発に 注力しています。こうした背景を下に蒸し鍋に着目したのですが、商品化する中で、2つの点を重視しま した。
まず一つ目が、これまでにない新しい味の提案です。
蒸し鍋を料理されている方はいらっしゃるのですが、“ポン酢”や“ごまだれ”といった定番の味でし か楽しまれておらず、4割程の方がこの味に飽きを感じているようでした。そのため、もっと違った味 わいでも蒸し鍋を楽しんでもらいたい、と考えました。
二つ目が、家庭では簡単に作りにくい味の提案です。
こうしてできあがったのが<バーニャカウダ味><韓国味噌味>の2種類ですが、特にバーニャカウダ については、外食店や検索サイトでも注目度が高まっている味でした。
また、外食店に多い生野菜をディップする食べ方だけでなく、蒸し料理にも合うと考えたこと、他社商 品にもバーニャカウダ味はあるのですが、一回使い切りのパウチタイプであり、瓶タイプで保存可能な 商品が存在していなかったこともきっかけとなりました。