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食品新製品トレンド記事 我が社の商品開発


「わが社の商品開発」は、各食品メーカーの新製品開発経緯について、まとめたものである。 過去1年程の間に発売された商品やシリーズ(業務用を除く)の中で、特に注力している商品について市場背景、 販促活動、配荷状況、今後の方向性等詳しく話を聞いた。

昭和産業株式会社
レンジでチンするから揚げ粉

創業から75年以上の歴史を持つ昭和産業株式会社は、小麦粉や食用油、糖化製品の製造・販売を基幹事業とする業界屈指の老舗メーカーだ。

「昭和天ぷら粉」や「フレンド(薄力小麦粉)」「サラダ油」など、広く知られている主力商品は“家庭の食”と深いつながりがある。また『お客様のベストパートナーになる』をモットーに、近年では従来の基幹商品に加え、現代人の食習慣に合わせた幅広い商品展開にも力を入れている。

今年3月1日、同社は新製品「レンジでチンするから揚げ粉」を発売。“粉と油の昭和産業”の歴史を塗り替える、画期的な商品が登場したのだ。

パッケージは華やかなゴールドで彩られ、中央には電子レンジの写真が載せられており、これまでにはないコンセプトが伺える。その商品展開のアプローチについて、同社食品部の戸田明宏氏と薄井富美子氏に話を聞いた。

目次

  1. 食のトレンドに応える 消費者目線で生み出した新製品
  2. 試行錯誤を繰り返し 定番のから揚げの味を実現
  3. 商品の意図は“プラスワン” 新カテゴリーの樹立を目指す

1.食のトレンドに応える 消費者目線で生み出した新製品

日本人に人気の高いメニューのひとつとして、“から揚げ”が挙げられよう。

その一方で、ここ数年ではヘルシー志向が高まり、“揚げもの離れ”も否めないのが現実。特に、若い主婦層の間では、たくさん油を使用する揚げものは高カロリーということもさることながら、後片付けが大変ということもあり、なかなか敬遠されがちだ。

また、核家族化や少子化、高齢者の一人暮らしなど、家族構成の事情もあり、少量の具材をたくさんの油で揚げることは手間がかかるうえに不経済だと考える人も少なくない。

こうした食のスタイルが主流となるなか、数年前からは同社を含む各食品メーカーではフライパンで焼いて作るから揚げ粉を発売している。

さらに、昨年あたりから電子レンジの活用スタイルも変化してきた。冷凍されたものを解凍したり、または温めたりといった従来の機能だけではなく、調理器具として使用することによる料理の効率化が注目されているのだ。

こうした背景も後押しとなり、同社では“電子レンジで調理できるから揚げ粉”という画期的なコンセプトを編み出した。究極的に油を使用しない、という方針だ。

「弊社では、これまでに肉を柔らかくするから揚げ粉や、少量の油で作るから揚げ粉などを商品化してきました。

そういった流れもあり、漠然とではありましたが、次は“油を使わないから揚げ粉”を商品化するというビジョンは根底にはあったと思います。

冷凍食品ではなく、一から電子レンジで調理してから揚げができたらすごいよね、という話も出ていました。

もちろん、最初は夢物語のような感じでしたが、何が求められているのかを消費者の目線から見極めていくと、やはり、“揚げない”ということは実に重要なポイントだったのです」と薄井氏は話す。

開発では30代の既婚女性が中心となり、ターゲットと同じ20〜30代の主婦層にモニタリングをし、徹底した消費者目線から商品を見極めていったという。

作り方は、約4cm角に切った鶏肉にまぶし、電子レンジで加熱するだけ。準備や後片付けの手間も少なく、調理も至って簡単だ。鶏肉 にまぶすだけなので、2〜3個でも料理が可能。家族の少ない家庭にとってもありがたい。

また、弁当のメニューとしても使いやすい。冷凍食品とは違う一品を添えられるので、手作り感もいっそう深まる。まさに、現代の人々 の関心を惹き付けるユニークな商品と言える。



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