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食品新製品トレンド記事 この人とマーケティング
11年1月27日に発売された「ごまリッチ」シリーズ。発売からたった1 ヵ月で販売数が120万袋、計画比185%を突破した驚異的な商品だ。さらに、日経BP社発行「日経トレンディ7月号」でも2011年上半期ヒット商品として挙げられている。
たっぷりのごまが使われた“ありそうでなかった、ごまが主役のふりかけ”として、その新規性や健康感を求める消費者らの支持を大いに受け、今なお累計販売数が拡大の一途を辿っている。
同シリーズの反響や開発に至った経緯、訴求ポイントなどについて、MD本部 製品企画部 製品企画3課 和田 悠氏に話を聞いた。
和田 お客様からは新規性について大変高い評価をいただきました。「ごまをふんだんに使った商品はありそうでなかった」「混ぜてもかけても使える商品がこれまでになかった」「健康によいごまを手軽に摂れる」などの声を頂いております。
同品は“ごはんに混ぜてもかけても使える”ことを訴求していますが、これまで、お客様にとっては“混ぜ込みタイプ”と“ふりかけ”は全く異なる商品として扱われてきました。
“混ぜ込みタイプ”は、塩分が40%程度で、ワカメやサケといった大きく固い素材が使われているものが主流ですが、一方、“ふりかけ”は、塩分10.20%程度で、素材も小さいのが特徴です。
また、ご飯に“ふりかけ”を混ぜると“べちゃっ”とした食感となってしまい、反対に“混ぜ込みタイプ”をふりかけると固い素材のままで塩辛くなってしまうのです。
そのため、同品の訴求ポイントはお客様の心を捉えることができました。