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食品新製品トレンド記事 この人とマーケティング
1981年11月、「麻婆春雨」という聞き慣れない調理品が市場に投入された。
これまでに類を見ない、世間を驚かせるような社内制度で生み出された同品は、約2年間の歳月を経て閃いた“日本オリジナルの中華料理”だ。
今や世代を超えて愛され、誰もが認知している「麻婆春雨」も、昨年30周年という節目の年を迎えた。
これを機に注力した販促や企画、永谷園の精神から開発秘話に至るまで、マーケティング本部 マーケティング企画部 部長 矢島幸一氏に話を聞いた。
矢島 1979年、創業者である永谷嘉男社長(当時)が導入した“ぶらぶら社員”制度がことの始まりです。
この制度は、とあるひとりの社員(A氏)に課された辞令だったのですが、『これから2年間、世界各国を巡りおいしいものを食べ歩いて、新商品のアイデアを発掘するように』というものでした。とにかく“ぶらぶら”して新商品のアイデアを考えることに専念して欲しい。経費も使い放題、という内容でしたから、当時は大変話題を呼んだそうです。マスコミからも注目され、書籍販売にまで至っています。
こうしたことから、発売当初より「麻婆春雨」は大変話題を呼んだ商品となったようです。